2014/08/06

SONY A7SでMitakonのF0.95なレンズを試す

せっかくのフルサイズ機のメリットを生かそうと、開放F0.95ながら10万以下で入手できるMitakonのSPEEDMASTER 0.95/50mmを購入し、A7Sで動画の撮影を試しました。デジカメWatchのレビューにもあるように値段の割にはいい感じで撮れ、Steave Huffさんのレビューでも高評価です。
重量が720gとちょっと重い
F0.95なレンズは、マイクロフォーサーズでNOKTONを使用した経験がありますが、NOKTONでは、開放で撮るとかなりソフトになったため、このレンズもそれほど期待はしていませんでした。しかしながら、多少の解像感やコントラストの低下、周辺の甘さはあるものの、思っていたよりシャープな印象を受けました。

以下は、開放で撮った絵です。
開放で、特に周辺は甘くなる
三越のライオン
有楽町付近の狭い路地
銀座の信号待ちの人々
有楽町の狭い路地
銀座の外人さんの親子連れ
三越のショーウィンドー
銀座の交差点
有楽町の狭い路地
有楽町のガード下
フェラーリ
ルイヴィトンのお猿さん
ボケは、2線ボケの傾向ですが、ピントを置く距離によっても変化があるようです。なお、今回もS-log2(PP7)で撮影しているため基準感度はiso3200で、昼だけでなく夜もほとんどのカットで可変ND(Tiffen Variable ND)を使用しました。

以下のカットのように、道路の向こう側やちょっと離れたビルなどは、F2.8~F5.6あたりで撮影しています。
岡本太郎

GAP
西銀座
ゴジラ
東宝と朝日新聞
新橋方向
松屋銀座
和光
見ざる言わざる聞かざる
ちょっと重いのが残念ですが、そこそこの値段で面白い絵が撮れるので、お勧めのレンズです。

Mitakon SPEEDMASTER 0.95/50mm on SONY A7S
camera : SONY A7S
lens : Mitakon SPEEDMASTER 0.95/50mm
color garding : VisionColor ImpulZ(http://www.vision-color.com/impulz/)
                Kodak Vision3 50D 5203 (DP):day
                Kodak Vision3 50D 5203 (NEG):Ginza at night
                FujiColor 200:Yurakucho at night
music : Come A Little Closer by Anne Davis
http://www.jamendo.com/en/track/1107415/come-a-little-closer


2014/07/29

SONY A7Sで動画を撮る

さて、A7Sで動画の撮影です。今回は購入したMetabonesのマウントアダプターの動作確認も兼ねて、レンズはCanonのEF24-70mmを使用しました。残念ながら旧型のこのレンズではAFが動作しません。もちろん絞りは変更できます。
真ん中のEF24-70mmを使用
せっかくなので、ピクチャープロファイルはPP7のS-log2を使います。S-log2に設定すると基準感度はISO3200となり、これ以下のISO値は設定不可となります。このため、晴天下で絞りを開放で撮りたい場合は、可変NDフィルターに加え、ND2かND4あたりのフィルターが必要になります。夜でも明るい通り等であれば、開放で撮るためにはNDフィルターが必要な場合が出てきます。凄い時代になったものです。

タイムラプスの撮影時にも、動画の撮影を試していたのですが、内蔵の露出計を頼りにすると撮影結果がかなり暗くなりました。露出アンダーの素材を明るく見せるより、露出オーバー気味の素材から明るさを調整するほうがやりやすいため、露出計にはあまり頼らないことにしました。
今回の撮影では、ゼブラ100%に設定して、一部の強い光源は多少ゼブラが残る程度にし、明るめに撮っています。露出計では+1.0EV~+1.7EVあたりになりました。

編集時には、LUTを当て、RGBカーブでハイライトとシャドウを調整後、クイックカラーコレクションで明るさを微調整しています。今回、LUTはVisionColor OSIRISを使用しました。
元の素材
OSIRISのLUTを適用

RGBカーブでシャドウを持ち上げて、ハイライトを抑え、ブルーを軽く持ち上げる
クイックカラーコレクションで明るさを微調整
A7Sで動画撮影時の感度はISO409600まで設定可能です。しかしながら、編集時にノイズリダクションをしないことを前提とすると、撮影対象にもよりますがISO12800あたりがギリギリ上限かなと思いました。撮った素材に単にLUTを当てただけですが、ISO32000~409600で撮影するとこんな感じになります。
ISO32000
ISO64000
ISO128000
ISO256000
ISO409600
撮影時にちょっと便利だったのが、異なるアスペクト比のマーカー表示が出来ること、cinemascopeの2.35:1を使って構図を考えることが出来ます。
映像の解像感は充分で、S-log2で色もいじれます。折を見て、今後も動画を撮っておきたいと思います。













SONY A7S YOKOHAMA by Night
camera : SONY A7S
lens : Canon EF24-70 F2.8L USM
mount adapter : Metabones Canon EF Lens to Sony NEX Smart Adapter (Mark IV)
music : Hollow City by Project Divinity
http://www.jamendo.com/en/track/18243/hollow-city

SONY A7Sでタイムラプスを試す

自分の撮影対象である東京や横浜の都市景観において高感度はそれほど重要ではないため、SONYのA7Sは買わない予定でした。しかし、動画用カメラの評価にで一番信頼するEOSHDのAndrewさんのレビューでA7Sは「今までに撮影した中で最高のセンサー」とべた褒め。タイムラプスにおいては、シャッターユニットの劣化を抑制できる電子シャッター(サイレント撮影)の搭載、NEX-6で使っているARAXのチルトアダプターを流用してチルトシフトも可能。GH3とGH4の電子シャッターに慣れたせいか、NEX-6のうるさい元気のいいシャッター音にうんざり気味だったこともありA7Sの購入に至りました。
今回の購入品
FEレンズは35mmを購入、左上から時計回りに
SAMYANG14mm f2.8
Nikon Ai AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF
Metabones Canon EF Lens to Sony NEX Smart Adapter (Mark IV)
RAYQUAL PDA-SαE
問題となるのはレンズ。現時点でFEレンズのラインナップは寂しい状況なので、とりあえず自分が動画を撮りやすい画角となる35mmのみ購入。これ以外の画角は、マウントアダプターを使って、他社レンズを使うことにしました。
まず、一番肝心のチルトシフトですが、これまでNikonの20mmと50mmを併用してきましたが、その都度レンズ交換するのは正直面倒。利便性と通常の撮影での使用も考えて絞りリングのあるNikonの24-85mmを購入、さらに超広角でのタイムラプス用にお手ごろ価格のNikon FマウントのSAMYANGの14mmも購入。手持ちのCanonやPentaxのレンズを流用できるように、マウントアダプターをそれぞれ購入して、準備はばっちりです。
チルトシフトは利便性を考えてズームレンズに変更
いそいそと横浜でチルトシフトを中心としたタイムラプスの撮影をはじめたのですが、ARAXのチルトアダプターの精度不足で、マウント付近に日光が当たると光漏れが発生することが判明。チルト時に広角側が多少けられることは想定の範囲内だったのですが、光漏れは想定外でした。
ARAXのチルトアダプターの精度不足による光漏れ
念のためNEX-6で試してみると、同様に光漏れが確認できたため、A7S固有の問題ではありません。これまで展望台からの撮影が中心だったこともあり、気づかないレベルの光漏れであったのが、日差しのある屋外での使用に加え、今回購入した24-85mmは重く長いため隙間が大きくなり、光漏れがより目立って発生してしまったようです。
とりあえずは、チルトシフト時はハンカチをマウント周辺に巻いて光漏れを防止していますが、チルトシフト以外は安心して撮影できるよう、Gレンズも使えるRAYQUALのマウントアダプターを購入しました。
真ん中がARAXのチルトアダプター、左から時計回りに
MetabonesのCanonレンズ用
RAYQUALのPENTAXレンズ用
RAYQUALのNikonレンズ用

タイムラプスの撮影は、昼の雲の動きのみタイムラプスアプリを使用し、これ以外はチルトシフトを含め、リモートコマンダーRM-VPR1を使用して電子シャッターの連写で撮影しています。

電子シャッターについてはISO感度の最低値がISO100となったり、一部の機能が有効に出来ないなどの制約が発生します。しかし、GH3やGH4では1秒が最長となっていた露光時間は、上限の30秒まで設定可能になっています。露光時間によっていちいち切り替える必要がなく、シャッターユニットの劣化防止にも有利です。

タイムラプスアプリの最初のバージョンは、
1.Aモードを使用しても、撮影開始時点での露出に固定される。
2.撮影中、露出計が動作しない。
3.タイムラプスアプリを起動後、拡大表示といったMFでのピント合わせをアシストする機能が動かない。
4.通常の撮影モードでのWB等が引き継がれず、アプリ内で保存された設定値が使用される。
5.動作がちょっともっさり。
といった具合に不満だらけの代物でした。現在ダウンロードできるタイムラプスアプリは、バージョンアップによって、露出のトラッキングに対応し、4の設定値の保存を除いて、不満点が解消されています。まあ、設定値の保存については、「通常撮影と切り替えられて便利」と考えることも出来るので、好みの問題のような気もします。
ちょっと残念なのが、タイムラプスアプリ使用時に電子シャッターが使えないこと。これが出来ると、シャッターユニットの劣化防止にさらに有利なのですが...

横浜でのタイムラプスのテスト撮影は、スパークリングトワイライトというイベントの花火を含め、普段とは異なる様々なカットを撮ることができました。
ランドマークタワーから花火を下に見る
落雷
怪しげな雲の動き
ランドマークタワーからチルトシフト
イルミネーションで飾られた船
海上保安庁のヘリによる救難訓練
土砂降りの中で帆をたたむ
花火は途中で土砂降りに

SONY A7S Time Lpase Test YOKOHAMA
camera : SONY A7S
lens : SONY SEL35F28Z
lens : Nikon Ai-S Nikkor 20mm F2.8
lens : Nikon Ai AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF
mount adapter : ARAX TILT adapter for use Nikon lenses on Sony NEX
music : Moonlight fever by Whersmydope
http://www.jamendo.com/en/track/985173/moonlight-fever

次回は、動画について書きます。